派遣=オフィスワークのイメージ、実は違う?ブルーカラーとホワイトカラー派遣の違いを解説

派遣の制度・権利

どうも、なけ3です。リーマンショック世代で派遣登録からスタートし、気づいたら同じ会社の営業になっていたアラフォーです。現場で気づいたことをゆるく発信しています。

このブログについて:倉庫・工場・物流系のブルーカラー派遣をメインに書いています。IT・事務系などのホワイトカラー派遣とは環境が異なる部分も多いので、その点はご了承ください。


はじめに

「派遣といえばオフィスで働くスーツ姿のイメージ」

ドラマ「ハケンの品格」を思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか。実は自分もワーカーだった頃、派遣=事務・オフィス系というイメージを持っていました。

でも実際に自分が登録した派遣会社は、扱っている仕事の9割が倉庫・工場・物流系の現場でした。大勢のワーカーさんがいる。ブルーカラー系の派遣は規模が大きく、派遣業界を支える柱のひとつになっています。

最近はスポットワーク(タイミー・シェアフルなど)の勢いがすごいですよね。もともとは居酒屋や飲食店向けのサービスとして始まったのが、今では倉庫・工場系の現場にも積極的に営業をかけて急成長しています。

それだけ倉庫・工場系には規模と需要があるということの裏返しでもあります。

ただ、派遣とスポットワークは仕組みが全然違います。今回はブルーカラーとホワイトカラー、派遣の世界の違いを整理してみます。


派遣労働者の職種別割合、実はこうなっている

まず数字から見てみましょう。

日本人材派遣協会と総務省の調査によると、派遣労働者の職種別割合はこんな感じです。

職種カテゴリ割合主な職種
事務系(ホワイト)約34%一般事務・OA事務・経理など
製造系(ブルー)約25%製造・加工・組み立てなど
運輸・清掃・包装約15%前後倉庫・物流・配送など
IT・専門技術約10%前後SE・エンジニアなど
その他残り医療・介護・販売など

出典:日本人材派遣協会・総務省労働力調査(2021年度)

事務系が最多ですが、製造系と運輸・物流系を合わせると約40%。実は派遣労働者の4割近くがブルーカラー系の現場で働いているんです。

「派遣=オフィスワーク」というイメージと現実は、かなり違います。


ブルーカラー系派遣の特徴

倉庫・工場・物流系の派遣の特徴をまとめます。

雇用形態

有期雇用(短期)が主流です。1〜3ヶ月単位の契約更新が多く、単発の1日から長期の週5日まで幅広いです。

時給の決まり方

労使協定方式が主流です。厚生労働省が毎年発表する職種別の基準額をもとに、都道府県係数・経験年数などで決まります。毎年4月に改訂されます。

交通費

時給に含まれているケースが多いです(令和8年度は1時間あたり79円)。

働く環境

体を使う仕事が中心です。ピッキング・仕分け・フォークリフト・製造加工など。勤務時間は早番・遅番・夜勤など現場によって様々です。

スポットワークとの違い

最近は「倉庫・工場=タイミー・シェアフルで働く」というイメージも出てきましたが、派遣とスポットワークは仕組みが全然違います。

派遣は派遣会社と雇用契約を結んで、派遣会社が責任を持って管理します。スポットワークはアプリで直接マッチングする単発の直接雇用です。

労働者としての保護という意味では、派遣の方が社会保険・有給・退職金相当など制度的に整備されています。


ホワイトカラー系派遣の特徴

事務・IT・専門職系の派遣の特徴です。

雇用形態

有期雇用が多いですが、専門職系では無期雇用や常用型派遣も見られます。

時給の決まり方

派遣先均衡均等方式を採用しているケースも多いです。スキルや経験が時給に反映されやすく、専門性が高いほど時給も上がりやすいです。

交通費

実費支給のケースが多いです。

働く環境

オフィスワークが中心です。PCスキルや専門知識が必要な業務が多く、スキルアップによる時給アップが見込めます。


その他の派遣

ブルーカラー・ホワイトカラー以外にも、派遣が活用されている分野があります。

医療・介護系 看護師・介護士・医療事務など。専門資格が必要な職種が多く、時給も高めです。

販売・サービス系 百貨店・量販店などでの販売スタッフ。繁忙期に短期で入るケースも多いです。

クリエイティブ系 デザイナー・ライター・映像制作など。専門スキルが求められます。


男女別で見ると傾向が違う

派遣労働者の男女・年齢の実態

総務省の労働力調査によると、派遣社員の性別内訳は男性59万人・女性90万人で、女性の方が約1.5倍多いです。 Ca-ss

厚生労働省の令和4年派遣労働者実態調査では、派遣労働者の平均年齢は44.3歳で、45〜49歳と50〜54歳が各15.8%と最も多い年齢層になっています。 B-stylejob

つまり派遣労働者は女性が多く、年齢層は40〜50代が中心というのが全国的なデータです。

現場で感じること

自分の会社でも最近は女性6割強・男性4割弱の傾向が続いています。年代も40〜50代が中心で、年々上がってきている印象があります。

長期で同じ現場を希望するのも女性のワーカーさんが多く、男性はスポット現場を希望し転々とするケースが多いです。

「派遣=若い女性がオフィスで働くイメージ」というのは昔の話で、今や倉庫・工場系でも40〜50代の女性が現場を支えているのが実態です。


営業として思うこと

自分がワーカーだった頃、倉庫・工場で働いていても「派遣」という自覚があまりなかったです。

でも今、派遣営業として現場を見ていると、ブルーカラー系の派遣ワーカーさんも立派な派遣労働者です。有給も退職金相当もあるし、同一労働同一賃金の保護も受けている。

「自分は派遣だから」と制度を諦めるのではなく、自分の権利を知って活用してほしいと思っています。

このブログが、そのきっかけになれば嬉しいです。


まとめ

  • 派遣労働者の約34%が事務系、製造・物流系を合わせると約40%がブルーカラー系
  • 「派遣=オフィスワーク」というイメージと現実は違う
  • ブルーカラー系は有期・短期が主流で労使協定方式が多い
  • ホワイトカラー系はスキルが時給に反映されやすい
  • スポットワークと派遣は仕組みが全然違う
  • 派遣には有給・退職金相当・社会保険など制度的な保護がある
  • どんな職種でも自分の権利を知ることが大切

※この記事は一般的な情報をもとにまとめています。割合は日本人材派遣協会・総務省労働力調査(2021年度)をもとにした参考値です。

参考:日本人材派遣協会「データ」 https://www.jassa.or.jp/know/data/

参考:厚生労働省「令和4年派遣労働者実態調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/40-20.html

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