どうも、なけ3です。リーマンショック世代で派遣登録からスタートし、気づいたら同じ会社の営業になっていたアラフォーです。現場で気づいたことをゆるく発信しています。
前回は派遣先から直接雇用の誘いを受けたワーカーさん・派遣先の視点で書きました。
👉 https://haken-life-lab.com/hakensaki_hikinuki/
今回は派遣会社側の視点から、「引き抜き」について書いていきます。
正直に言うと、打つ手がないのが現実です。
すべての商売は三方良しが原則
派遣という仕組みは、本来なら三方全員がハッピーになれる仕組みのはずです。
・ワーカーさん(面接などなく、働く場所と収入が得られる)
・派遣先(繁閑の波に対応できる労働力)
・派遣会社(紹介料・マージンで事業が成り立つ)
でも、引き抜きが起きると、この三方良しのバランスが崩れてしまいます。
実際には防げない現実
派遣会社と派遣先の間の契約書には一応書いてある
「派遣期間中は、派遣労働者への採用活動をしない」といった条項が記載されていることが多いです。
でも、これには抜け道がいくらでもあります。
ワーカーさんと派遣先が結託したら、打つ手なし
「派遣会社辞めます」
その後。
「派遣先に自分で面接申し込みます」
これをやられたら、もう無理です。派遣契約が終了してしまえば、派遣会社には何の権利もありません。
政府が直接雇用を推進している時代。派遣会社が「直接雇用するな」と言える立場ではないのが現実です。
正社員で幸せになるなら、しょうがないかな…と思う
営業として一番やるせない気持ちになるのは、引き抜かれたワーカーさんが結局幸せになれなかったケースです。
正社員として好待遇なら、しょうがない
本当に正社員として採用されて、安定した雇用とキャリアを得られるなら、営業としても「しょうがないかな…良かったね」と思えます。
でも、アルバイト・パート・契約社員なら…
「社員になれるよ」と言われて引き抜かれたのに: ・1年後もアルバイト・パートのまま ・契約社員で待遇がほとんど変わらない ・現場社員止まりでステップアップの道がない
こういった中途半端な雇用形態で引き抜かれるケースが一番やるせない。
今より待遇悪くならないかな?大丈夫かな…
派遣で働いていたときは即払い・日払い・週払いなど給与を早い段階で受け取る制度が使えて、時給も同一労働同一賃金でそこそこ高く、何かあれば別の現場を紹介してもらえた。
それが直接雇用になって給料日は月1回、時給が下がって、シフトの自由度が減って、他の選択肢がなくなった。
今より待遇が悪くならないか、大丈夫か…そんな心配をしてしまいます。
でも、引き抜かれてしまったら、派遣会社にはもう何もできません。
👉 派遣で働くメリットについて詳しく知りたい方はこちら https://haken-life-lab.com/haken-types
引き抜きの影響は派遣先にも
引き抜きが起きると、派遣会社としては「もうこの派遣先には紹介したくない」という感情になります。
派遣先が自力で十分に人を揃えられるなら、そもそも派遣を使いません。繁閑の波のための調整要員として、派遣を利用しているわけです。
派遣会社が「もうあそこには紹介しない」となると、繁忙期に人が揃わなくなります。最終的には現場にダメージがいくことも。
引き抜きは一時的にはコスト削減になるかもしれませんが、長期的には派遣先自身が困ることになるケースも少なくありません。
派遣会社ができること
正直、引き抜きを完全に防ぐ方法はありません。
でも、派遣会社ならではのメリットを提供することで、ワーカーさんに「派遣で働き続けたい」と思ってもらうことはできます。
ワーカーさんのためにできること
・派遣先が合わなかったら、他の現場を紹介する 。
・メインの派遣先が休みの際に単発で別現場を紹介する。
・理不尽な扱いがあれば、派遣先に申し入れ、交渉する
・現待遇に満足できなければ、時給交渉や希望に合う現場を探す
派遣会社ならではのメリット
派遣会社によっては、独自の福利厚生や手当制度があります。
例えば、ある会社では:
資格手当(通常の時給・交通費とは別途支給) ・統括リーダー:1,500円/日 ・リーダー:800円/日 ・サブリーダー:500円/日 ・フォークリフトオペレーター:1,000円/日 ・電気工事士:1,000円/日 ・障がい者手帳2級以上:1,000円/日
勉強や講習を受ければ、どんどん日当が上がっていく仕組みです。
福利厚生 ・結婚祝い金:10万円 ・出産祝い金:5万円 ・冠婚葬祭:2〜3万円
直接雇用では得られない、派遣会社ならではのメリットもあるんです。
👉 派遣の時給の仕組みについて詳しく知りたい方はこちら https://haken-life-lab.com/haken-jikyu-matome
紹介予定派遣という正規ルート
引き抜きが起きる理由は、派遣先が紹介予定派遣の手数料を払いたくないからです。
ワーカーさんに知っておいてほしいのは、派遣先があなたを引き抜くとき、「手数料を払ってでも正式に採用したい」とは思っていないということ。
コストを抑えるために、裏ルートで引き抜いているだけです。
本当にあなたを大切に思っているなら、正規ルートで採用するはずです。
派遣会社としては、直接採用したいなら、紹介予定派遣で正規の手続きを踏んでほしい。
派遣先も正規ルートなら安心。ワーカーさんも堂々と転職できる。派遣会社としても、紹介した人材が正式に採用されるなら納得できます。
三方良しの関係です。
でも現実は、紹介予定派遣にする前に引き抜かれるケースが多いのが実情です。
まとめ:ワーカーさんのために
引き抜きは派遣業界の宿命です。防ぐのは難しい。でも、ルールは守ってほしい。
派遣会社は、ワーカーさんのためにある
・派遣先が合わなかったら、他の現場を紹介する
・理不尽があれば、申し入れ、ワーカーさんの代わりに交渉する
・待遇に満足できなければ、交渉や希望に合う現場を探す
・独自の福利厚生や手当で、日当を上げていける仕組みがある
派遣会社・派遣先・ワーカーの三方良し。
一方を出し抜くような関係は、結局誰も幸せにならない場合がある。
ワーカーさんも正社員になれず、中途半端な雇用形態で待遇が悪くなるかもしれない。派遣先も繁忙期に人が揃わなくなるかもしれない。派遣会社は育成コストが回収できない。
みんながハッピーになれる世界線がいい。
正規ルートなら全員が納得できる。相談してくれたら、一緒に解決策を探せます。
でも正直、打つ手なしが現実です。
※この記事は個人の経験と見解をもとにまとめています。詳細は派遣会社の契約内容や就業規則をご確認ください。



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